安住淳が斬る!

「安住淳が斬る!」では現在の政治情勢を皆様にリアルタイムでお伝えいたします。

2008.3.28

ハワイ州選出のダニエルイノウエ上院議員は今年83才。 上院議員当選が
1962年だから私が生まれた年だ。 今やワシントンでの長老議員の一人で
ある。 実は先週末にホノルルで、イノウエ議員にお会いして、親しく話をして
きた。 用件は、日米の議員交流を本格化させることであり、私は河野議長
の命を受け、代表団(4人)の1人として出張してきた。 イノウエ議員は、日
系三世で、祖父母は福岡県出身。 第二次大戦中は、442部隊として、歴史
上も有名な日系人部隊の上官として欧州戦線に出征し、4度の怪我をして右
腕を失っている。 その後苦労の末に、下院議員、上院議員を登りつめて今
日に至る。 「イタリアに上陸したのは1943年のことだった。 初めての戦闘
のときの事はよく覚えている。 その前夜は、日系人皆でみっともない姿をさら
さないよう戦うことだけを話し合った。 私たち日系人部隊には他のアメリカ軍
の部隊のように、明日の戦闘で何人死ぬだろうかとか、死にたくないなどど話
すものは一人もいなかった。 みんなアメリカ国内で敵国人扱いされている家
族のことを思い必死に戦った。 恥をかかぬよう、大和魂で勇敢に戦ったのだ。
日系人442部隊はイノウエ議員の言葉通り、米軍史上最も多くの勲章をもらっ
た部隊となった。 その活躍は戦後の日系人の名誉回復に大きな貢献をした
という。 ホノルルでの滞在は20時間で終わったが、私にとっては久しぶりに
楽しい時間となった。 特に、政治家としての大先輩との語らいは、貴重なもの
になった。

これまで、日本もアメリカも、役所同士の付き合いは、他の国以上にある。
つまり外務省と国務省というレベルだ。 しかし、今や両国とも以前と違って現
実の政治を動かすのは政治家であり、役所の力は落ちている。 日本でも、外
務省に国会を動かす力などどこにもない。 だからこそ、両国の議員同士が、
役所を入れずに直接話し合うチャンスを持つのは意義がある。 イノウエ議員
は、「私もそう若くはない。 私の持っている人脈を日米の共通の財産として、
若い議員に引き継いで行きたい。 私もワシントンの上院議員の大物をたくさ
ん紹介するから、毎年の交流を深めよう。」と言ってくれた。 アメリカ人であり
アメリカの上院議員だが、私は第二の祖国日本への愛国心を感じてうれしく
なった。 この伝説の政治家ダニエル・イノウエの蒔いてくれた日米交流の種を
しっかり育てたいと思う。


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『財務次官一号、二号』

やはり、財務省は次官OBの天下り場所として日銀を考えていたのだろう。
武藤氏の次は田波元次官。 次官一号がダメなら次官二号という具合だ。
それにしてもいい加減にしろと言いたいが、そんな財務省のゴリ押しを何と
も出来ないのが、自民党であり、福田首相だ。 財務省にとっては、日銀総
裁ポストを取る為には、内閣の一つや二つは潰してもいいと思っているのだ
ろう。 これは戦前の陸軍省と同じである。 自分たちの要求が通るまで、
陸軍大臣を次々と辞めさせて、内閣総辞職に追い込むわけだ。 これに業
を煮やした枢密院は、逆転の発想で、東条英機陸軍大臣に大命降下をし
て総理大臣にすえた。 しかし、その東条も、軍部の意向のままに突っ走り、
ついに日米開戦となる。 昔の陸軍と今の財務省はそっくりだ。 それを止
められない福田氏にもはや首相を続けさせることは出来ない。 続けさせ
たら、財務省に代表される既得権益を守り続ける官僚たちと、国民が心中
させられてしまう。 自民党にも今や、官僚の暴走を止める力はどこにもない。
彼らは150年続いた官僚中心国家を民主党ごときに変えられてたまるかと
思っているのだろう。 

日銀総裁人事は、これまで、財務省の中でも次官OBでなければダメだと
いう不文律があった。 それも日銀OBと大蔵次官の交代交代のたすきがけ
人事だった。 しかし、先週も書いたが、時代は変わったのだ。 もっと時代に
背を向けないで、政府は謙虚になるべきだろう。 しかし、これは大きなターニ
ングポイントかもしれない。 この日銀人事はもはや日銀人事だけでなく官僚
の天下りの根絶が出来るかどうかの象徴的な人事となった。 民主党の反発
を十分予想出来たのに、挑発的に次官OB一号二号を次々に出してくるところ
に、図々しさと傲りが垣間見えた。 他の役所もこのことをジッと見ている。
役所の中の役所、財務省が日銀ポストを手放すことは、彼らにとってもひと事
ではない。 天下りをめぐる民主党と霞ヶ関の戦いは、いよいよ天王山を迎えた。




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『ついでに経団連も廃止しては』

武藤総裁候補を今回否決した。 つまり不同意である。 理由はさまざまあるが、
私なりに言うと、行き過ぎた官僚中心政治の象徴的な人事だからこそ、総裁は
財務省次官経験者でない人がいいということだ。 これまで、日銀のトップは、
日銀生え抜きと財務省で交代交代やってきた。 それを当然だと思う風土が日
本の根底にはあるかもしれない。 特にそうした秩序については、普段天下り
にうるさいマスコミでも容認論がある。 しかし、そうした風潮が行き過ぎた官僚
中心社会を作ってしまった。 いまどき、世界の中央銀行のトップ人事を見ても、
50代のバリバリの現役が多い。 財務省出身の中央銀行のトップはフランスぐ
らいである。 それは何故かというと、金融の世界の専門性が思った以上に進
み、尚かつ、世界的視野が必要になったためだ。 だから、大物次官の天下り
の単なる権威付けポストではもはやないのである。 それなのに日本では今回
も、旧態依然の対応で、前任は日銀出身だから今度は財務省からという発想
から抜け出せないでいる。 だから、我々は不同意にしたのである。 銀行業界
は建設業界以上に内向きな談合体質がある。 武藤氏を不同意にしたら、マス
コミを使って民主党を一斉に批判しているのを見ても、財務省の手がまわって
いるのがよくわかる。 財界も残念ながらそうだ。

書きついでだから言及するが、そもそも、経団連などという経済界の横並び談
合団体は世界にはない。 世界を相手に戦っている日本企業のトップ達が、横
並び体質や談合体質を持っているのは情けない限りだ。 政府のやることに対
しても、ほとんど批判をせずに、ただただ追認するだけの御用団体である。 世
界を相手に戦うのならもう、経団連などに寄り集まるのは止めて、各社とも一人
立ちしたらどうだろうか。 強い企業や強いリーダーは、群れから離れるものだ。
経団連なるものの廃止も日本の改革には必要だと私は思うのだが。




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『松島一泊8万円也』

「宮城松島島めぐり一泊8万円の慰安旅行」。 これは、国交省の天下り団体の
職員旅行であり、道路特定財源が使われていた。 私は地元の人間だからよく
分かるが、松島の島めぐりをして、どんな料理を食べて、どんなところに泊まって
も、8万円にはならない。 よほど、きれいなコンパニオンさんとかを呼んで派手に
やったのかもしれない。 さすがの冬柴さんも、ただただお詫びの連続であった。
だから役所の言う事、やる事には疑わしいと思わなければならない。 鵜呑みに
していたら、こちらの政治生命が危うくなるのだ。 慰安旅行の話は小さな話かも
しれないが、しかし特定財源の何たるかを知るいい例である。 一事が万事なのだ。
これ以外にも枚挙にいとまがない。 

今、参議院では、議論が出来ない状態だ。 これだけをもって批判を受けること
もあるが、国会の戦いにはさまざまなことがあるので、批判は甘受するが、我々
としては、あらゆる手段を使って、こうしたバカな税金の使い方を止めさせたいと
思っている。 3月末が一つの節目となるが、民主党は暫定税率の廃止とガソリ
ンの引き下げ、さらには道路特定財源制度の廃止を訴えている。 これを実現さ
せることが出来るかどうか。 実現させる為には、国会でいろんなことをすること
になる。 つまり、紳士的にやるときもあれば、乱暴者に豹変するときもあるのだ。
しかし、全ては、国民の為であると私は思っている。 行き過ぎた官の世界を押し
戻して、バランスのいい日本を作ることが大事だ。 官僚政治をどう打ち破るかが、
我々に与えられた最大の課題であるのだ。 このことは、日銀人事にも通じている。
財金分離の重さ深さをよく理解していないから、単純な人物論に流れがちだが、
民主党内の心ある人の言う財金分離の根っこには譲れないものがあるのだ。
それはまさに「官僚政治」の打破だと私は確信している。



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