安住淳が斬る!

「安住淳が斬る!」では現在の政治情勢を皆様にリアルタイムでお伝えいたします。

「任命するものされるもの」

太田農水大臣の事務費問題は、松岡元大臣や赤城元大臣と同じ構造
の問題である。 身体検査などと大げさにマスコミは報道するが、日本の
政治体制では、それほど大したチェックは出来ない。 今回のことがその
証明だ。 それにしても 「消費者がやかましい」 とか、さかのぼれば「集
団レイプは健全だ」 とか、頭の中がどうかしているのかと疑いたくなるよ
うな失言の連続の政治家を大臣にするのだから任命者もどうかしている。 
この太田大臣のつけたキズは大きい。 臨時国会が始まればわかる。 
仮にその前に辞任したとしても、事務費のいい加減な内容は問題として残
る。 言い方は悪いが当選5回以上の自民党の政治家で過去に事務所を
きちんとしていた政治家は逆に何人いるかというぐらいだろう。 政権末期
の雰囲気が漂ってきた。

 ところで、昨日アメリカ国務省の日本担当者と話をした。 話題はグルジア
問題だ。 今、ロシアがやっていることは、グルジア国家の中の一部の領土
を勝手に国家承認したわけだから、これは戦前のナチスやわが国の満州国
の承認に似ている。 いかなる理由があろうとこうした行動は、認められない。 
このグルジア問題は、世界情勢を一変させるかも知れない。 アメリカもこれ
までにない強硬姿勢に転じるようだ。 ヨーロッパもだまってはいない。 ロシ
アは大統領も首相も大国意識がまったく抜けていない。 こんなことをしてい
たらどうなるのか。 世界はロシアを相手にしなくなって、孤立することになる。 
さらにその先は、最悪の場合領土とその資源をめぐる大規模な戦争さえも起
こりえる。 世界は中東同様またひとつやっかいな問題を抱えこんでしまった。 
ロシアの自制を促したい。

 民主党の代表選挙は事実上、小沢氏の無投票三選が決まった。いろいろ
批判もあるようだが、ここは、一致結束して総選挙にあたるのも大人の対応
だと思っている。 無理に選挙をやることのデメリットもある。 マスコミは批判
するが無投票三選も一つの道だと思う。 私はもう割り切って臨時国会に頭を
切り替えている。 どうやって解散総選挙に持ち込むか。難しいが腕の見せど
ころだ。


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「ハードルレース」

臨時国会の開会日をめぐる与党の混乱は、ちょっとした政局という観
がある。 やはり公明党は、福田首相ではダメだと言っているようだ。 
開会日を来月後半と突っ張ったり、こんどは会期をできるだけ短くと主
張したり、まるで福田さんを困らせる為の一種の「いちゃもん」のように
も見える。 このまま臨時国会を迎えれば、総解散含みの国会になる
のは間違いない。 そのとき、福田首相で解散するのか、それとも麻生
氏でやるのか。 さらに解散は12月から1月にかけてなのか。 それと
も予算成立後4月なのか。 与野党の関心はまさにこの点に尽きるわけ
だ。

 給油法案をめぐる自民党と公明党の思惑の違いははっきりしている。 
また、大型補正予算の話はバラマキ型の自民党の先祖返りを連想さ
せる。 財政再建をめざす改革派との対立をはたして首相はどう裁く
のか見ものだ。

 民主党も代表選挙をどう乗り切るのか。 私は民主党の政権交代をど
うして実現するのかという 一点ですべてを判断している。 政権交代を
めざす総選挙にとって、代表選挙はプラスかマイナスか。 また、本当に
首相になる資質と資格を持ちえたリーダー同士の戦いにならなければ代
表選挙は意味がないと思っている。 多くの民主党所属の議員は、私と
同様にひとりもこぼれずに今の勢いのままに総選挙に臨むことをベスト
の道だと考えているのだと思う。 それだけ政権交代は我々にとって命
がけのものであり、この道にとって障害となることは好ましくないと考えて
いるのだ。 マスコミがはやしたてるのに乗っての出馬は慎まなければな
らない。 いずれにしても民主党がこの代表選挙をどうさばくのか臨時国
会前の大きなハードルだ。 これからは、オリンピックのゲームと同じで、
うちも自民党も110メートルハードルのレースと同じである。 一つ一つの
ハードルにひっかかった方が総選挙で負ける。 緊張感が出てきた秋が
始まった。


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「情報隠し」

中国ギョーザをめぐる日本政府の対応は、国民に不信感を与えて
いる。 報道によると、中国側が国内での中毒患者発生を通告して
きたのは、6月下旬となっている。 つまり日本側は一ヶ月以上これ
を明らかにしなかった。 だれがこの情報操作を指示したのか解明
しなければならない。 想像するに、サミットもあり、オリンピックもあ
り、華やかなイベントに水を差すようなニュースは隠そうということだ
ったのか。 もし、中国側の事情でなく日本政府側の勝手な都合で、
一ヶ月にもわたる隠ぺいが行われたとすれば、それに関与した役人
政治家は責任を取らねばならない。 民主主義社会の砦は情報の
公開である。 情報を正確に早く万人に対して公開することで、権力
は担保される。 身勝手な都合で情報をコントロールすることは社会
を根幹からおびやかす事態とも言える。 与党は国会の開会を9月に
すると言っているが、こうしたことは、国会での追求が一番いい。
明日にでも国会を開いて徹底的にやらせてもらいたいものだ。福田
首相は、知らされていなかったようだ。 そうだとすれば、統括してい
るつもりでも本当は役人に統括されているともいえる。 仕切れない
のならばその職を去った方がいい。 裏切られたと思ったら隠ぺい
の事実関係を徹底的に調べ、自ら世に明らかにしなければならない
と思う。

 水曜日、広島は63回目の原爆の日を迎えた。 いまだにその認
定をめぐって原告側と国が争っているのは残念でならない。 こうし
て論議している間にもあの時代を生きた人は、この世を去っている。
国が暖かい支援の手を最後まで差し伸べず、救われない思いで亡
くなった人も多くいる。 これは金の問題以上に国家としての姿勢の
問題であると思う。 この原爆症の認定問題が政治的にも解決しな
い限り、本当の意味での戦後は終わらない。 日本政府の英断を求
める。

ところで、 麻生幹事長は、民主党をナチス呼ばわりしたが、とに
かく、政権にしがみつくことのみが唯一の目的となってしまった自民
党。 こんな政党に日本の未来は開けない。 麻生発言は情けない
ひと言だ。

 来週は都合によりメール通信をお休みさせていただきます。

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「ねじれと代表選手」

イタリア・フランス2ヶ国を訪問していたのでメール通信は2回休ませ
てもらった。両国とも大統領制の国で日本とは比較しにくいところがあ
るが、議会の上下両院がねじれることがよくある国なので、議会関係
者との懇談は興味深いものになった。単純化して報告するとイタリアで
はできるだけ「ねじれ」ないように、上下両院のダブル選挙をやるそうだ。
そして選挙後、両院で多数の議席を取るまで連立工作を続けるという。
イタリアの解散権は首相ではなく、大統領にあるので、行き詰った政局を
打開する解散はよく行われている。

 一方フランスは、ねじれをシャトル便と称している。つまり、上院と下院
でねじれたときは、法案を上下両院に行ったり来たりさせて、合意を得る
まで修正させるということらしい。シャトルを繰り返しても合意に至らないと
きは、行政府を代表する大統領がその法案の行方を決断する。つまり、フ
ランスでは大統領の権限が強いので、上下両院は自らに与えられた権限
を放棄しない為にもシャトル便で修正協議を繰り返し、合意にこぎつけると
言うわけだ。

両国とも長いねじれの歴史の中で憲法改正などを繰り返して作り上げた
ルールである。日本とは単純に比較するのは難しいが、参考にはなった。
この経験を生かして日本らしいねじれ国会のルールを作り上げていきたい。

ところで、フランスでは燃料高の対策として、漁業者への補償を積極的に行
っていた。やはり、1次産業の従事者への配慮を行うのは大事なことだと話
を聞いて思った。1キロリットルあたり12万円では日本の漁業者の自助努力
だけでは利益を得るのは不可能だ。フランスのように補償をしてやることで、
最前線で働く漁業者の救済をしてはどうだろうか。

帰国してから、地元で会合を重ねている。よく聞かれるのは代表選挙をどう
するのかということだ。

私はこれまでと違い、次の総選挙で民主党代表の総理就任の確立は非常に
高くなったと思う。つまり、代表選挙は本気で総理を目指す実力を備えた者ど
うしが真剣勝負でやればいいのではないか。何か選挙をやることにのみ意味
を見出したり、若手が顔見せ巡業でやるのには反対だ。内閣改造や秋の国会、
さらには解散総選挙が見えてきた時だけに、本気さが求められていると思う。
誰もが納得する力量のあるリーダーどうしの横綱相撲なら大歓迎なのだが……。

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