安住淳が斬る!

「安住淳が斬る!」では現在の政治情勢を皆様にリアルタイムでお伝えいたします。

「ボンクラ大名と現代政治」

 私はよく知らなかったが、幕末から明治維新にかけての6年間に、幕府の
老中は26人入れ替わったということを、ある雑誌の論文で知った。へぇーと
思ったのと同時に、似ているなぁと思った。 似ているのはそればかりでは
ない。 老中は、各大名のポストである。 その大名がいわゆるボンクラの
集まり。 日米交渉など出来るわけもない。 世界情勢の中で翻弄されて、
幕府を改革するなど思いもよらなかった。 大名も世襲である。 能力では
なく名前でそのポストに就いていたのだから、徳川幕藩体制は今の自民党
と本当によく似ている。
 ハリスと交渉を行う奉行が必ず 「われは大名という身分なり」 と言って自
己紹介をして、そのあと通貨のことや開港のことなどまったくわからないと述
べ、ハリスを何度も激怒させたらしい。 そして次々と奉行も交代し、その交
代した奉行が判を押したように 「われは大名とういう・・・」 と同じことを述
べるものだから、当時ヨーロッパでは 「われは大名なり」という言葉が流行
したともいう。 「われは大名なり」を「われは世襲議員なり」 と替えればその
まま現代に当てはまり、安倍、福田、麻生の顔が脳裏に浮かんでくる。
 こんな有様を見れば、西郷や大久保に限らず、武力でこの幕府を倒して世
襲政治を崩壊させるしかないと考えるのは、自然のことと言える。 突き詰め
れば、明治維新は固定した身分制度をぶち壊し、能力主義を徹底させる革
命だったと言える。
 思い起こせば明治の元勲も、大正、昭和の財閥も政治家も、もとの身分は
ほとんどが平民の出身であり、大名家の出身ではない。 これは才能のある
エネルギッシュな人々が時代を切り開いた証明でもある。
 秀い出たリーダーがトップに立って、能力のある者が組織の要職に就けば、
世の中は変わるという証明でもある。 今こそ、この教訓に学ぶときだ。

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「暗い時代の入り口」

 今回の元厚生次官刺殺事件は、多くの日本人にあの戦前の暗い世相を
思い起こさせたのではないだろうか。 軍部による相次ぐクーデター未遂事件
と暗殺事件。 「問答無用」 という言葉に代表されるように、右翼や軍の青年
将校が言論を弾圧し、凶行に及んだ。
 そして議会は、いつしか軍部の言うがままになり、ついには戦争へと突入し
ていく。 こうした軍部の独走には当然のようにその時代背景がある。
 いまから75年前、世界恐慌の荒波をまともに受けた日本は未曽有の経済不
況となり、これに重なるように天候不良による凶作が農村部に追い打ちをかけ
る。 食えなくなった家では娘を売り、若者たちは街にあふれた。 二二六事件
などを引き起こした若い兵士たちの多くは、この売り飛ばされた貧しい娘たち
の兄や弟達であったのだ。
 やがて、軍部は国内の欲求不満のはけ口を大陸に求め、内陸部へと攻撃を
開始する。 このとき貧しい農家の多くもまた幻の楽土を求めて、満州へと渡
って行った。 しかし、その後の日本の敗戦と苦難の歴史は知っての通りであ
る。 300万人に及ぶ人々が時代の犠牲となって国土は焦土と化した。
 
 今をあの時代と見比べると、姿、形は変われども、実によく似た風潮がある。
雇用が不安定になり職が定まらない若者達。 いくら辛い仕事をしても収入が
上がらない農林水産業の人々。将来に夢を描くことの出来ない社会。 そして、
天下りや不正のはびこる官僚社会とそれを変える力のない政党や政治家。
長く続いた一党支配の腐敗や不正の病巣は思いのほか深刻で社会の奥深く
にまで行き渡っている。
 こうした中で、国民の投票によってこの時代の風潮を劇的に変えるチャンスを
勝手な都合で先送りした麻生首相と自民党。 結果的に日本国内には、今まで
以上に鬱積した不満が充満することになった。 いずれその不満は爆発し、麻生
首相と自民党はあっという間に政権の座を奪われるだろう。 時代を包む空気は
澱んでいる。 いつか来た暗い時代の入り口とよく似ている。

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「天下の愚策」

 結局、2兆円の給付金問題は政府与党内でようやく決着したと思ったら、
こんどは、すべて地方任せとなった。 形容する言葉がないくらい呆れはて
る結果となった。 まさに 「天下の愚策」 である。公明党主導のバラマキ
は地域振興券以来であり、あのときの失敗の教訓が何ら生かされていない。 
公金をバラまいても経済はよくならないし、将来への投資にもならない。 
これは生きた金の使い方にはならないということだ。
 それにしても日本人は賢明だ。 各局の世論調査でも60%以上の人々が
この政策を評価していない。 今、我が国がおかれている財政状況などをよ
く理解して、給付金に厳しい視線を浴びせている。 選挙目当てのバラマキ、
そこに卑しさを感じているのではなかろうか。
 以前、大蔵省OBに伺ったことがあるが、昭和の三大バカ査定というのが
あるそうだ。 確か、戦艦大和と青函トンネルと本四架橋だった気がする。 
これは主計局では若い主計官への戒めとして無駄な公共事業の典型とし
て語られてきた。 
 今、平成の世になって20年。 現時点で平成の三大バカ査定を選ぶなら、
間違いなく地域振興券とこの定額給付金は入るであろう。 あとのひとつは
それぞれ考えてもらえばいい。 よくもまあこれ程愚かしいことを何度も繰り
返すものだ。

 それにしても麻生首相のあっちにフラフラこっちにフラフラ、それに対応し
ての与党政権内部のフラフラを見ていると、この人達に国を任せていたら大
変なことになってしまうと思うのは私ばかりではなかろう。
 二次補正もあれだけ、政局より景気なんて言ったくせに、結局、この国会の
提出をあきらめて、これから2ヶ月以上、棚ざらしにすることになる。 迅速性
なんて言っているが、やっていることはこの真逆である。 要はボロボロ矛盾
が出てどうにもならないから国会を閉じるということであろう。 情けないのひ
と言だ。 

 来年一月に招集される国会は、このままでは冒頭から大荒れになる。 
今度の臨時国会の10倍は激しく厳しくやる。 当事者の私が言うのだから間
違いない。 冒頭からいわゆる給付金政局になる。
麻生首相はねじれ国会の凄まじさを否応なく知ることになるだろう。

 11月17日21:00~TVタックルに出演いたします。

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「 アメリカの変革」

 国民の選挙を通じ危機的な国家の状況に変化をもたらしたアメリカ。
片や、選挙を避けて逃げまわり、政治の停滞が続く日本。 明暗がはっきり
とした11月4日となった。  
 金融危機とイラク危機。 アメリカは内外ともに行き詰まり、100年に一度
とも言える困難な状況に追い込まれている。 こうした中で行われた大統領
選挙は、大勢の国民が投票所に足を運んで一票を投じた。 それは自らの
一票で、行き詰まった国家の状況を変えたかったからだろう。 バラク・オバ
マは変化の象徴そのものである。 私と同学年の47才。上院議員をわずか
一期2年半での大統領選挙への挑戦。 さらに黒人であり、いわゆる富裕
層の出身ではない。 しかしアメリカ国民は、この青年政治家の異色なキャ
リアを変化の旗印とした。 
 これまで20年間、5回の大統領選挙はブッシュ家かクリントン家のいずれ
かが候補者となり、日本同様に世襲同族選挙が続いた。 金融工学の発展
で、経済成長が軌道に乗って豊かさを享受出来た安定した時代が運良く続き、
2つの家が政治の象徴となった。 しかし、アメリカ国民は直感的に、ブッシュ
とクリントンの時代は終わりだと判断した。 そこから始まった大統領選挙だ
からこそ、新人のオバマが頭角を表すチャンスがうまれた。
 歴史を変える大きなターニングポイントとして、アメリカでは選挙が行われる。 
選挙によって国民は忌まわしいブッシュの時代の失政を過去のものとして、
未来を新大統領オバマに託したといえる。
 それに対して日本はどうか。 本当なら同時に変わるべき時に、旧体制の
自民党政権に居座り続けている。 国民の一票の権利を封殺してまでの居
座りだ。 変革が必要なのはむしろ日本である。 旧体制にしがみつき、
国民の審判を避けて逃げ続ける政権に明日を作ることは出来ないのだ。 
ドラスティックな変革こそが国家の危機を救うという教訓を日本は学ぶべきだ。

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