安住淳が斬る!

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「丸呑み政局」

結局、公務員制度改革法案は、ほぼ民主党案を丸呑みすることで合
意に至った。 我々としては、天下りの禁止が盛り込まれていないなど
不十分な点はあるが、先週書いたように「まだまし論」的に対応するこ
とで一歩でも二歩でも前進させ、改革の突破口にしたいと思い賛成に
まわる。 途中経過はいろいろあったが、終わったことなので、一切
口に出さないでおこう。 

問題はこれからだ。 つまりどうやって運用するかだ。 人事の一元
化も、やり方を間違えれば今と変わらない各省官房の意のままにな
る。 また、政官接触の情報公開もどういうルールでやるかをきちっ
としなければ、役所にとって都合のよいもので終わってしまう。 つま
り、仕事はこれからなのだ。 特に政権を取っている方の仕事はこれ
からだ。運用を官僚任せにしたら必ず骨抜きになる。 民主党が心配
なのはこの点である。 とにかく自民党は役所依存症だ。 地元対策
や自らの後援者への便宜をはかるのに役人の手を借りなければなら
ない。 つまり「持ちつ持たれつ」なのだから、その役人の手や足を縛
るのはいやなのだ。 しかし、その考え方や体質が天下りや腐敗を生
んできた。 その「なあなあな」関係を断ち切らないと真の日本の改革
は始まらない。 公務員改革はあくまで突破口である。 ひと息ついた
と思っている自民党とこれからだと思っている我々の違いは大きい。

ところで、今週の公務員制度改革の合意以降、与党はほとんどの委
員会で法案の修正論議を言い出した。 そして驚くことに、ほぼすべ
ての法案について民主党の修正案を丸呑みにし出した。 少年法の
改正、オウム被害者救済法、ハンセン病対策基本法、など、合意が
難しいと思われていたもののほとんどがコロッと態度を変えてきた。
与党側の態度の豹変に皆一様に戸惑っている。これは福田首相が
延命策の最後の手段として、丸呑み戦略に打って出てきたのだろう。

今後も提出法案のほぼすべてで、民主党案を丸呑みにするだろう。
そうすれば民主党も政権を揺さぶれなくなる。 つまり3分の2の強
行策では見通しが開けないので、丸呑み戦略への大転換だ。 この
丸呑み政局は首相にとって吉とでるか凶とでるか見物である。

6月2日(月) 21:00~TVタックルに出演いたします。
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