安住淳が斬る!

「安住淳が斬る!」では現在の政治情勢を皆様にリアルタイムでお伝えいたします。

「問責と信任」

問責決議と信任決議。 2日のうちにその両方が可決するのは、憲政史上
初めてのことだろう。 さて、解散のない参議院での問責決議と法律でその
権力が明記されている衆議院の信任、不信任決議ではどちらが重いのか。

法律的にはもちろん衆議院での決議である。衆議院では、不信任決議の可
決の場合、首相には対抗する手段として、解散権が与えられている。
この権力は衆議院議員全員をクビに出来るのだからわが国で最高最大のも
のである。これに対し参議院の問責はどうかというと、 確かに法律上の権限
はないので政治的道義的問題は発生するが首相の権力はしばられない。 し
かし、現実には、問責をくらった首相が、何事もなかったようにまた参議院に顔
を出せるかというとなかなかそうはいかないのではないか。だから問責も案外と
重いものといえる。 

今回のように衆参の意思がはっきりと分かれた時は、民意に判断してもらうと
いう他にはあるまい。 しかし現実には、解散しないことで福田首相は求心力
を維持している。 もし解散のにおいでもすれば、たちまち自民党では、福田
降ろしが顕在化する。 逆に解散しませんとがんばれば命脈は保てる。 つま
りこれまでの逆である。 解散権をちらつかせて政治状況を静めてきたのが歴
代首相であった。 これと真逆の不思議な低高飛行を続ける福田内閣は果たし
て、どこまで続くのか。 

今国会は去年の臨時国会から引き続きだったため10ヶ月ぶち抜き国会となっ
た。 休んだのは、わずかに1月の中旬の4日間である。 その終着駅が、問
責決議と信任決議の両方の可決であった。民主党は途中大連立騒動など、き
わどいこともあったが何とか乗り切り、道路特定財源や年金問題では国民のた
めにさまざまな情報を提供出来たと思う。ここにきて、霞ヶ関のいわゆる居酒屋
タクシー問題が発覚して、改めてわが国の官僚社会の腐敗のあり様が明らかに
なった。 止めどもなく続く不祥事。 さらに思いやりに欠けた高齢者医療制度の
施行など自民党は明らかに国を統治する力を失った。 
 
しかし解散しない福田内閣は続く。 つまりは日本の構造改革を阻んでいるのは
首相と自民党だと私は結論付ける。日本の政治を動かそうとするなら一日も早く
選挙をすることだ。 いずれの選挙の結果でも政治は劇的に動く。 国民も政治
が動き出すことを望んでいると思うのだがその声はどうやら福田さんには届かない。


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