安住淳が斬る!

「安住淳が斬る!」では現在の政治情勢を皆様にリアルタイムでお伝えいたします。

「一寸先は闇」

 経済情勢の激変は本当に驚きだ。 雇い止めが東北地方でも17日現在
で約5、000人にも達する。 12月だけでも派遣切りは、おそらく日本全国
で、数十万人の規模にのぼるだろう。
 昨日、ホンダの福井社長の会見の様子をニュースで見ていたが、今年下
半期の赤字が2千億円近くになるという。 沈痛な表情には、このままでは
会社の存続すら危ないという危機感が表れていた。 来年にかけてまったく
見通しの立たない会社が多いのだろう。 このままでは、非正規社員だけで
なく正規社員の雇用にも深刻な影響が出る。
 アメリカでは史上初のゼロ金利政策を実行した。 FRBのバーナンキ議長
は1920年代の大恐慌の研究者である。 おそらく彼は、政府の思い切った
金融緩和政策をスピードをもって実行に移し、市場に大量の資金を供給出
来なければ、前回同様に大恐慌が起きてしまうという危機感を持っているの
だろう。 イチかバチかの大勝負に出たようにも思う。 それだけアメリカ経済
は深刻なのだ。 
 日本の超低金利よりも低いゼロ金利なのだから、これからますます円高に
動くことになる。 そうなれば、わが国の輸出産業はアメリカ国内の消費の落
ち込みも合わせて大打撃を受けてしまう。 唯一の救いは、原油価格の下落
だ。 私の地元でも90円台に入ったガソリンスタンドも見られる。 灯油を含
めて利用者は厳冬を迎えて一息だ。 しかし、生産者や売り手側から見れば、
大変な事態だ。 現にOPECは日量220万バレルの減産を実施して本格的
な供給調整に入った。 考えてみれば今年上半期には、この2倍もの価格で
あったのだから、その変動幅は常識の範囲を超えている。 これだけ振り回さ
れて尚かつこれに耐えて経営を続けている日本の中小零細の経営者は、大
変なものだと思う。
 そうした経営者の人たちから見て、今の中央政府は、本当に彼らの期待に
答えるだけの仕事をしているのだろうか。 その人たちから見て、麻生首相は
実に頼りになるリーダーなのだろうか。 答えは否だ。 ここに政治不信の根
本がある。
 今年を振りかえって世の中はまさに一寸先は闇だとつくづく思う。 多くの人
々はとてつもない不安の中で年の瀬を迎えている。


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