安住淳が斬る!

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『オバマ大統領就任』

 第44代合衆国大統領バラク・フセイン・オバマは全世界の希望を一身に
担って20日大統領職に就いた。 47歳。 ちなみに私と同じ年だ。 就任演
説で私が一番印象に残ったのは、彼が父親の時代のエピソードに触れた
時だ。 「かつてレストランに入りテーブルで食事をすることも難しかった男
の息子が今この国の最高の栄誉を受ける舞台に立っている。この事実こ
そ我々の国の偉大さと進歩を証明している」。 確かこんな表現だった。 
 私が読んだオバマ大統領の自伝には、このときの、父親のエピソードが
書かれている。 彼の父はケニヤ人で1950年代後半から60年代前半にハ
ワイやボストンの大学に留学していた。 その時に白人の女性と出会い結
婚した。 生まれた子供がオバマ氏だ。 その父親が、ハワイのレストラン
に学生仲間と入った時に事件は起きた。 その店には何組かの白人の客
がいた。 彼らは店に入ってくるケニヤ人留学生に視線を送った。その中
の一人が、黒人は出ていけと話す。 それを聞きつけた青年は酔っぱらっ
た男に近寄った。 周りが静寂に包まれたとき青年は笑顔をつくり、黒人
への偏見がいかに愚かしいことか、また自分がいかにアメリカンドリーム
にあこがれれいるかを滔々と述べた。 最後に青年が人間の普遍的権利
について語るとそのレストランにいた白人客全員が拍手をして出ていけと
いった白人は自らの発言をその場で悔んだ。 驚いたことにそこにいた客
たちはその日ポケットに持っていたあり金を全部出し、このケニヤ青年に
渡したという。
 いつもそうなるとは限らなかったがケニヤ人留学生には不思議な魅力が
あった。 オバマはこの血を確実に引き継いでいる。 彼の演説は、人々を
ひきつけ魅了する。 このほかにもオバマ大統領の47年の人生は、数々の
ドラマがある。 単に名家に生まれさしたる苦労もせずに頂点に登りつめた
リーダーとはわけが違う。 移民の国、人種差別と格闘を繰り返してきた国、
そして、貧しい境遇でも頑張れば成功できる夢がある国アメリカ。 バラク・
オバマはまさにそのアメリカを体現している大統領なのだ。
 リンカーン大統領がその就任式で使った聖書に左手を添えて宣誓をして
いた新大統領。 その後ろで笑顔で孫の姿を眺めていたケニヤから来た祖
母の姿が印象的だった。 彼女にはワシントンの寒さはさぞ驚きだったので
はなかろうか。


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