安住淳が斬る!

「安住淳が斬る!」では現在の政治情勢を皆様にリアルタイムでお伝えいたします。

「 政治家の運 」

  2010年は、波乱の幕開けとなった。 まさか、財務大臣の辞任でスタート
するとは夢にも思わなかった。 連日の報道を見ても、株価の上昇が唯一の
明るいニュースで、わが党にとっては辛くなるようなものばかりだ。 どこかで
何とか局面を変えることが必要かもしれない。18日から始まる通常国会が心
配だ。
 ところで、今から20年も前の話になるが、私がNHKの政治記者だった当時、
事務方の官房副長官は、旧内務省、、当時の自治省の出身の石原信雄さん
であった。 石原さんと九段の行きつけの寿司屋さんで、何人かの記者と一緒
に食事をしたことがあった。 当時私は駆け出しの記者。 時は海部内閣の終
わりの頃。 石原さんは今に至る歴代の副長官の中でも名実ともにトップに挙
げられる名副長官であり、まさにミスター霞ヶ関であった。 私が宮城の出身で
あり、石原さんが旧制二高の出身なので、飲むと仙台の話で盛り上がったが、
そんな中で石原さんは、次のようなことをポツリと話始めた。
 「いや、長く副長官をやっているとつくづく政治家の方々の持っている運の良
し悪しを感じることがありますね。 特に総理になられた方の運というのは不思
議なものですよね。 竹下総理は党の体制も万全で長期政権間違いなしと思っ
ていたら、リクルート事件であれよあれよという間に短命で終わったでしょ。 私
は本当のことを言ったら、あの事件なんて、川崎市のたいしたことのない汚職事
件だからまさか政界にこれだけの大打撃を与えるとは予測もしていませんでした
よ。まるで晴天だった空にもくもくと雲が沸き立って一瞬にして大豪雨となってし
まった。 そんな感じでしたね。 それに比べて海部総理は、そのまったく逆です。 
湾岸戦争の対応なんか、戦後最大の難問ですよ。 私は内閣を見ていて、党内
に基盤もなくてとても対応できないし、政権運営も半年と持たないと思っていまし
た。 ところが、船が岩に衝突する、あ~もうダメだと思って目を閉じると不思議と
岩がぱっくり開いて、何事もなかったように政権運営が出来た。 弱少派閥出身
の総理が、選挙もしのいで2年も内閣が持ったのは、海部さんの持っている運
以外ないと思いました。」 としみじみ語っていた。
 内閣を続けていくということは、人間の力では及ばない何かが存在すると石原さ
んは付け加えていた。 今、私も石原さんと同じ思いをしている。 鳩山内閣もぱっ
くりと目前の岩が開いて無事に航海してくれるといいのだが・・・

1月11日(月)TVタックルに出演いたします。

★安住淳国会通信の登録・解除・アドレス変更はこちらまで
メール g00017@shugiin.go.jp FAX03-3508-3503
HP http//www.miyaginet.com/jun-azumi/

PageTop