安住淳が斬る!

「安住淳が斬る!」では現在の政治情勢を皆様にリアルタイムでお伝えいたします。

 「閣議決定と再議決」

十三日の午前、福田内閣は閣議を開き、来年度から道路特定財源を
一般財源化することを決めた。 これにより来年度から道路特定財源制
度は廃止されることになる予定だという。  しかし、その日の午後には、
本会議が開かれ、今年からから10年間にわたり道路特定財源制度を
維持する特別措置法が再議決された。 国民から見れば午前中の決定
と、午後の議決は正反対なことであると思うのは当然ではなかろうか。
午前中の閣議決定は、福田首相が首相の間に閣僚とそうしようと決めた
だけで、もし首相が辞めればその重みはなくなる。だから、この閣議決定
は単なる申し合わせ事項でしかないと思える。 これに対して、午後の議
決ははるか重い。 道路特定財源を法律上10年間担保するものである。
つまり総理大臣がだれであろうと、政権党がどこであろうと守らなければ
ならない法律になった。
 
午前中の決定と、午後の議決は明らかに矛盾することなので、おかしいと
民主党は言い続けて来たのだ。首相が 一般財源化を本気でやろうとする
ならば、再議決しなければいいだけなのだ。それをわざわざ再議決までして
10年のしばりをかけてしまった。 自民党の若手も情けない。一般財源化が
約束されなければ、投票で造反と息巻いていたが、午前中の閣議決定をもっ
て納得して、午後の投票は、全員道路特定財源の10年延長に賛成していた。
もし彼らが身体を張って再議決に反対していれば、わずか16票で特定財源
の決議は再可決出来なかったのに残念だ。 まあ、たとえて言えば、学校に行
きたくないとわめいている小学生がアメをもらっておとなしく親の言うことをきい
てランドセルを背負って登校するのと同じ程度の抵抗だったと思う。
そこには本気さのかけらもなけった。
 
国会は 残すところ、今日入れて一ヶ月になった。 後期高齢者医療制度の見通
しや公務員制度の法律もどうなるのか。 どうも与党から本気さが伝わってこない
のが気になる。



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「落第首相 福田康夫」

内閣支持率が20%を切った。 20%というのは、自民党と公明党の
本当に固い支持者の最低限の比率であり、極端なことを言うと、ほぼ
すべての国民がこの内閣を総スカンしたと断じてもおかしくない数字で
ある。 やはり国民の行政への不信は根強い。 社保庁のいい加減さ、
防衛省の不正、さらには、道路特定財源をめぐる国交省の利権。どれ
も皆、同じ腐敗の臭いが漂っている。 これ以外にも文部科学省の学校
建設など建物行政トップの施設部長の贈収賄事件など、本当ならば連
日トップニュースになるくらいの不祥事が、何か小さなニュースになって
しまう程、腐敗は続く。 これは、もう今の官僚体制を維持することを前
提に小手先の再発防止をしてもダメだということを証明している。 こう
なればすべての中央官僚や省庁の幹部は、例外なく国民から不信の目
で見られている。 だからこそ天下りの根絶など思い切ったことをやらな
い限り行政への国民の信頼の回復は無理だろう。

今国民が政治に期待しているのは、こうした機能不全に陥った行政機能を
ぶち壊し、再生をさせるリーダーシップではなかろうか。極論すればそれを
やってくれるのであれば自民党でも民主党でも共産党でもいいということだ。
とにかく税金を使う側の大改革をスピード感をもってやってほしいと思ってい
るはずだ。それをやってくれる政治家の集団を求めているのだと思う。しか
し福田さんではダメなのだ。道路財源一つ取っても彼には改革は無理だと
思っているからこそ20%の支持率なのだ。

そのことがわからないまま居座りつづける落第首相と、選挙恐怖症でじっと
したままの自民党と公明党にこのままでは日本は潰されてしまう気がして
ならない。 この状況の打開のためにも私は解散が必要だと思っている。


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「税は政治なり」

ガソリン税の暫定税率が昨日再び議決され、今日からガソリンは各地で
150円後半まで引き上げられた。 この間マスコミの論調や、新聞の投
書欄を読むと、この一ヶ月間は政治に翻弄されけしからんという内容が
多数見られた。 確かに一ヶ月前に民主党の抵抗でガソリン税は25円下
がった。しかし今度は自公両党の決断で同じ額の値上げとなった。 この
現象は「翻弄」といえば「翻弄」だろう。 しかし、私から言わせてもらえば、
まさに「税は政治であり、政治は税なり」ではないかと思う。 

これまでの日本の官僚中心の内閣制度では、政治は税を動かす力すらな
かった。そのチャンスは何度もあったが、自らの力を十分に発揮すること
が出来なかった。 しかし、本来課税の問題こそ、政治への原点であり、
議会は税を議論し決めるところなのである。 その点から言うと、今回の騒
動は、議会が税を決めるという本来のわかりやすいケースであり、国民の
一票がガソリンの税金を決めることを実感してもらえたのではないかと思う。
だから今回のケースは前向きに考えるべきで、それを「翻弄」と言うのは
少々単純な見方だと思えてならない。

政治は一票で動き、その国民が動かした政治が税金の仕組みを変えて、
場合によっては国の基本さえ変えてしまう。 これまでのように一票を投じ
ても税金一円も変わらないという官僚政治は終わらせないといけないと
いうことだ。 

実は私はこれから10年のうちに政治の仕組みを根本から変える大改
革をしたいと思っている。 それは、身近な課税はそれぞれの地方で徴収
して自由に使うようにするということだ。 つまり、中央集権から地方主権
への改革である。 これをやれば、日本の政治も公共サービス全体のあ
り方もさらには住民意識も劇的に変わる。 これは明治維新以来の官憲
政治、官僚政治の150年ぶりの変革ということになる。 私はこんどのガ
ソリン税の問題をその大改革のきっかけにしたいと考えている。


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都合により今週は木曜日に配信いたします。

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『一石三鳥四鳥』

いよいよ連休だが、政局は佳境に入る。 休みどころではない。 水曜日から
始まった与野党の道路財源をめぐる修正協議は、暫定税率の問題では対立
のままであった。 ただ来年度からの一般財源化については、方向性は一致
するところもあった。 私は、席上、名実ともに一般財源化の為には、法律を改
めるのとともに、悪名高き、「中期道路計画」の59兆円の道路建設方針を白紙
にする必要があると主張した。 これに対して自民党の津島雄二税調会長は、
歳入歳出一体の点から、税収全体の見直しという大きな改革になるので、税制
改革の方向での議論をしたいと主張した。 この話に乗っていくと、消費税の引
き上げなどの土俵に上げられてしまう。 つまり道路政策の抜本的な見直しにつ
いて意欲をもつ民主党と、この際、目的税を一般税にするのをいい機会に税制
改正につなげたい自民党の思惑にはずいぶんと相違がある。  この差を埋め
ていかに一般財源化を実現するかは至難の業である。 しかし、私はここまで来
たからには、悲願と言える道路特定財源の廃止をなんとか実現したいものだと
思っている。 

この間何度も書いたが、道路だけ特別扱いする時代は終わった。 何でも使える
自由な財源として、地方により多く配分することで、分権にも役立つし、地方の政
策選択の幅も広げることにもなる。 もう宮城県や、岩手県の道路建設は地元に
まかせて、国交省が口を出すのは、止めた方がいいということだ。 中期計画もま
ず59兆円ありきの計画なので廃止する。 一般財源化しても、この計画を閣議決定
してしまえば、自動的に予算が道路建設にまわる仕組みになるから、この計画の
抜本見直しは、一般財源化と表裏一体なのである。 この二つをやり切れば、
私は、国交省の道路局は、極端な話、いらなくなると思う。 なぜなら、地方の道路
は地方で作る。 さらに高速道路は、民間会社でやる。 つまり国交省の道路局は
仕事がなくなるのだ。 これこそまさに行革であり、天下りも根絶できる。 また道路
局の用心棒のような人相の悪い族議員もいなくなる。 まさに一石三鳥四鳥だと思う。
さあ、この大改革を福田首相は決断できるかどうか。 すべてはこれからの10日間
にかかってる。


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『解散のすすめ』

木曜日の産経新聞に塩川元財務大臣がコラムを寄せていた。 内容は、
後期高齢者医療制度のこと。 「私は、戦後から今日86才を迎えるまで、
懸命に生きて社会に貢献してきた。 しかし、この制度で、その人生を否
定された気がしてならない。 75才以上は、邪魔なのか。」と怒りを記して
いた。 塩川大臣が自民党を痛烈に批判し、「首相は庶民の生活が分かっ
ていない」とまで断じるのは余程のことだ。 最近になって分かったことだが、
患者の終末期医療について予め患者や家族と話し合いをして、それを文書
化していれば、医師側に診療報酬として、2千円が入ることになるという。
これは延命治療をしないなど、人間の尊厳に関わることなので、議論は必至
であろう。 やはり、財政上の都合ばかりを優先して、お年寄りへの思いやり
や人情を無視した政策決定をしたからこそ、ほころびがあふれ出したのだ。
この法律は、郵政解散で圧勝した小泉元首相のもとで、野党の反対も無視
して2年程前に成立した。 当時は我々の警鐘もマスコミは一切取り上げず、
無視していたのが残念でならなかった。 たぶん、そのときの罪滅ぼしとして、
今いろいろと報道しているのだろうから、大目に見てもいい。 つまりこの制
度も300議席の傲りが作ったものであると思えて仕方がない。

ところで最近、政治がまったく動かない、機能していないと多方面から不満が
寄せられる。 それは事実であり、人によってはねじれが悪いと指摘する。
しかし、私が現場でやっていて、一番感じるのは、たぶん与党は3分の2とい
う数を持っているから本当の知恵を出そうとしないし、安直な発想から抜けよ
うとしていないと思う。 これがもし3分の2を衆議院で持っていなかったら、本
気になって野党との協議をあらゆる面でやっていたことだろう。 ということは、
結論から言うと、与党の3分の2の議席が政治停滞の最大の原因ということに
なる。 道路特定財源の一般財源化も協議会がいよいよ始まるが、やはり、3
分の2の可決を視野に入れている与党側に歩み寄る気配がない。 それから
言えば、停滞する政治を動かす一番は解散総選挙であろう。 選挙から逃げ
続ける首相と与党には、たぶん世の中を動かすエネルギーがない。 私は、
日本の政治を動かす為にも解散をすすめる。


◇◇安住淳のTV出演のお知らせ◇◇      
     TV朝日『ビートたけしのTVタックル』 
     2008年4月21日(月)21:00〜 

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